2023年8月8日
教えて!日本文化と和装の歴史
こんにちは! 群馬県前橋市にある振袖専門店・小川屋スタッフの斎藤です。
今年も暑い暑い夏がやってきました!
連日の猛暑となっておりますが、今年はお祭りや花火大会などに浴衣で出かける方も多いのではないでしょうか。
浴衣を少しでも涼しく着るために、夏素材の着付け小物もあります。麻の半幅帯や、メッシュの帯板などがおすすめです!
さて、今回のテーマは「日本人の生活様式に寄り添ってきた和装文化」についてです。
普段着として着物を着る人は減りましたが、「和装文化」は今も日本人の生活の中に息づいています。
最近では、「スローファッション」としての着物の魅力にも注目が集まっています。
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受け継がれる「着物文化」
現在の「着物」の形は、中世の「小袖」が原型とされ、江戸時代以降に出来上がったものです。帯の形や着付け方法などは明治以降に簡略化されて、その後も少しずつ変わっています。
昭和30~40年代ぐらいまでは、日常的に着物を着る人も多くいましたが、昭和後期には急速に衰退しました。
とはいえ、令和の今も、少ないながらも普段着として着物を着る人はいますし、機会があれば着るという人もまだまだ多いですよ。
着物は日本の「民族衣装」です。諸外国では、民族衣装が着られなくなってしまった地域も数多くあります。
日本では、民族衣装である「着物」がまだまだ身近に手に取れるところにあります。貴重な着物文化を、次世代にも大切に受け継いでいきたいものですね。
スローファッションとしての「着物」
着物はとても高価なイメージがありますが、上質な着物は、お手入れや保管に気を付ければ、数十年着続けることができます。長い目で見れば、お値段に見合った以上の価値があるのではないでしょうか。
着物には決まった形がある
着物は、「直線裁ち・直線縫い」で決まった形に仕立てられます。寸法の差はありますが、洋服のように流行によって形が大きく変わることはありません。
そのため、「去年仕立てた着物は流行遅れだから今年は着ない」という人はいません。
仕立て上がりの着物を買う場合も、自分の着物を仕立てる場合も、5年や10年先まで着ることを前提とするのが普通です。
「染め替え」や「仕立て直し」ができる
着物は、年齢や好みの変化に合わせて、色を染め替えることができます。
例えば、20代~30代向きの鮮やかな色の着物も、落ち着いたカラーに染めかえれば、まだまだ着続けられる場合があります。
また、長く着続けるために修理や仕立て直しがしやすい点も、着物の特徴の一つです。
・汚れたり擦り切れたりした裏地を取り替える
・寸法を調整する
・子供着物、羽織、帯などに仕立て替える
着物は「直線裁ち・直線縫い・手縫い仕立て」で、縫い代は丁寧に縫い込んでありますので、ほどいて並べれば元の反物の形に戻ります。手縫いの針は細いため、生地が傷みにくく、「仕立て直し」が可能です。
なお、ミシン縫いですと、縫い目が傷むため、仕立て直しができません。また、洋服は型紙を使いますので、生地の再利用に向きません(余り生地の廃棄も多い)。
着物は、余り生地を出さずに仕立て、ほどいて洗ったり仕立て直したりすることを前提にしています。
こうした「和裁」の基本的な特徴は、生地が今よりも貴重だった時代の知恵ですが、大量生産・大量消費による「環境への負荷」が社会問題になっている現代では、「スローファッション」のお手本のような存在と言えそうです。
世代を超えて着続けられる
着物の柄にも時代による変遷やトレンドはありますが、基本的には、状態が良く寸法が合っていれば、何年前の着物でも着用が可能です。
実際に、成人式に「ママ振袖」を着用されるお嬢様も多いですが、デザインが古臭くて着られないということはありません。
なお、着物の着こなしは、帯合わせや小物の色合わせによってかなりイメージが変わります。帯や小物のコーディネート方法は、流行の影響を受けやすい部分なので、現代風の着こなしを採り入れるのがおすすめですよ!
日本の文化に根付く「着物」
日本の文化と着物には、切っても切れない関係があります。
茶道、華道、香道などのお稽古事や、日本舞踊などの芸事その他の伝統芸能では、今でも着物文化が大切に継承されています。
季節感や、「わび・さび」、美しい所作・たたずまいなど、日本人の美意識を表現するために、着物はなくてはならない存在です。
着物の世界は、衣替えはもちろん、着物に描かれる四季の草花や、着こなしの色合わせなど、うつろいゆく季節に敏感です。
もっと身近なところでは、夏になるとやっぱり「浴衣」を着てみたくなりますよね。浴衣がすっかり気に入って、着物の着付けを習い始めるという方も多いですよ。着物は「着付けが大変そう…」というイメージがあるかもしれませんが、意外と難しくありませんので、少しでも興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
小川屋でも「着付け教室」を開催しております。ビギナーさんも気軽に参加していただけます。
また、お宮参りや七五三、入学式・卒業式、成人式、結婚式など「人生の節目の日」に着物を着る文化も根強く残っています。
「晴れの日」を着物で祝うという素晴らしい文化も、大切に次世代に伝えていきたいものですね!
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