振袖を着る意味
振袖は二十歳の節目に
ふさわしい最高の晴れ着
人生における特別な瞬間である、二十歳。成人式をはじめ、二十歳の記念のセレモニーは全てのお嬢様とご家族様にとってかけがえのない時間です。そのシーンに欠かせない「振袖」を着る理由をご紹介します。
二十歳の記念に振袖を着る意味
日本では古来より、人生の通過儀礼にはその場に合った晴れ着を着てその節目を祝い、祈願し、儀式を行ってきました。なかでも成人式は大人になったことを自覚し、これから自立して生きてゆくことを誓う日。未婚女性の和装の第一礼装である振袖は、二十歳の節目の衣装として最もふさわしい装いです。
振袖は未婚女性の特権
その昔、男性からの恋のアプローチに対し、女性の気持ちが「Yes」の場合は着物の袖を左右に、「No」の場合は袖を前後に振ることで意思を伝えました。今も恋愛で「振る」「振られる」という言葉が使われる由来です。逆に既婚の女性は袖を振る必要がないため、振袖の袖を短く詰めて留袖として着用しました。そういった理由から、袖が長く華やかな振袖は未婚女性が着用する最も格の高い着物とされています。
振袖で厄払い
振袖には「長い袖で厄を振り払う」という意味があります。女性の厄年に当たる19歳に、さまざまな災難や病気から身を守るための厄払い・清めの意味で振袖を着ました。昔からのこの習慣が、現在の成人式に振袖を着ることにも通じていると考えられています。
成人式以外でも振袖が活躍します
ニ十歳のお祝いのシーン以外でも、未婚女性は振袖を着る機会があります。袴を合わせて専門学校や大学の卒業式に、卒業記念の謝恩会に、また、ご自身の結婚の結納の場面でも着用できます。結婚式やパーティーにお呼ばれする機会にも、振袖を着て出席するとその場がとても華やかになるので主催者の方からも喜ばれるものです。洋装とはまた違う上品でゴーシャスな装いになる振袖は和装ならではの魅力がいっぱいです。