小川屋で一番選ばれる! 七五三の古典柄着物ってどんなもの?《3歳・7歳女の子向け》【群馬県前橋市|小川屋写真館】

七五三

こんにちは!前橋市中央通りにありますスタジオ桑町 小川屋写真館の前野です。
ここ数日、とんでもなく暑い日が続いていますが、皆さん体調など崩されていませんか?
我が家は猫を飼っているので、毎日クーラーをつけているのですが、2匹とも涼しい部屋ではなくわざわざ廊下に転がって寝ています。(笑)
暑くないのかな?と心配になり、試しに猫が転がっているところに私も転がってみたところ、クーラーの風が良い感じに流れてきて、暑すぎず、寒すぎず、ちょうどいい感じでした!
冷たい空気は下に落ちるので、人間よりずっと低い位置で生活している猫にとっては、冷房が効いた部屋はちょっと寒く感じるのかもしれませんね。
私は毎日汗だくですが、猫たちは涼しい顔をしていて、うらやましい限りです。(笑)
まだ梅雨明けしていないのにこの暑さ、今年の夏はどうなるのか心配ですね。

そんな中、小川屋では恒例の、『半期決算セール』が来週末からスタートします。
大人気の和装小物ワゴンセールをはじめ、本場大島紬展や振袖新作コレクションなど、充実の内容となっています。
友禅の体験などもできますので、ぜひお子様と一緒に、夏休みの思い出作りで小川屋へお越しください!

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今年七五三を予定しているお客様は、このタイミングで衣装やお参りについてしっかり決めていきたいところ。
着物や前撮りも、だんだんと予約が入れられない日も出てきました。
土日祝日などの日の良い日や、人気の衣裳は先着順になってしまうので、ご希望がある場合はそろそろ本腰入れて動き出しましょう!
今回はそんなお客様へ、小川屋が一番得意としている着物、古典柄についてご紹介します!

前橋小川屋で一番選ばれる、古典柄の七五三着物とは?

七五三をSNSで調べてみると、多種多様な着物の写真が出てきます。
最近よく見かけるのは、キャラクターや芸能人とのコラボ着物や、アンティーク着物。また、写真スタジオさんオリジナルの和洋折衷な着物。さらにはドレスのようなデザインの着物もありますね!
どの着物も可愛くて、どれがいいのか迷ってしまいます。
そんな個性豊かな着物が人気な中で、当店ではやっぱり【古典柄】の需要が一番高いと言えます。

老舗である小川屋にお客様が求められているのは、『伝統と格式』であったり、『高品質や本物』と言った重厚感のある“価値”なのかもしれません。

そんな、当店で人気の【古典柄】とは、いったいどんな着物なのでしょうか?

古典柄とは?

『着物の柄』と言えば、皆さんはどんな柄が思い浮かびますか?
最近では、某人気アニメの影響で、和柄のアイテムも良く見かけますよね。
あのキャラクター達が身に着けている、市松や麻の葉、鱗模様も古典柄の一種です。

古典柄とは、古くから日本に伝わる文様のこと。時代で言えば、主に平安時代から室町時代頃と言われています。
先ほど出てきた市松は、古墳時代の埴輪の服装にも施されていた、かなり古い文様のようです。
中国や朝鮮などから伝わってきたものもあるそうですが、日本の文化に取り入れられ、長く愛されてきました。
文様の成り立ちからいくつかの種類が存在しますが、文様の多くはおめでたい意味が込められています。
七五三などのお祝いで着用する着物では、この文様がふんだんに使われ、非常に華やかなデザインとなっています。

伝統として長い期間受け継がれてきた古典柄は、時代や流行に左右されず、普遍的な美しさが魅力です。

蛇足ですが、先ほどから出てくる『模様』と『文様』、そして着物でよく使われる『紋様』。
それぞれどう違うのか、というと、

模様・・・紋様、文様両方を含む総称
文様・・・人工的に作られた模様
紋様・・・平面上に自然と出来上がった模様。ただし、着物では『地紋』のように、織物の”もんよう”を表現するのに使われる。

という違いがあるそうですよ!

七五三の着物でよく使われる代表的な古典柄とその意味

では、実際に七五三の着物でよく使われている文様について見て行きましょう。
今回は女の子の着物について詳しく見て行きます!

縁起物

手毬(てまり)

古くから貴族の女の子の遊び道具だった手毬。カラフルな刺繍とコロンとしたまん丸なフォルムがなんとも可愛らしいですよね。
この手毬は球の形から、『丸々と育つように』『何事も円満になるように』と言った願いが込められています。
また、毬は長い糸を使って作られることから『縁結び』の意味もあるそうで、女性の生涯のお守り、といった意味合いも込められているそうです。

御所車/花車(ごしょぐるま/はなぐるま)

御所車は平安時代の貴族の乗り物です。王朝文化を象徴する柄として親しまれ、江戸時代に入って盛んになった文様です。
優雅な平安時代の貴族文化への憧れが込められ、『高貴・雅さ』の意味合いがあります。
また、御所車にお花が沢山飾られているものを【花車】、といい沢山の人からの祝意が込められているそうです。

熨斗(のし)

【熨斗】と聞くと、お祝い事で贈答品に付ける紙のことをイメージする方も多いのではないでしょうか?
この熨斗紙の起源は、元々は薄く切ったアワビを干したものを紙に包んで伊勢神宮への献上品とされていたものだそうです。
そこから時代と共に様々な変遷をたどりつつ、お祝いなどで贈答品にこの干しアワビを添えるという風習が一般化しました。
とはいえ、アワビは今も昔も高価なものですので、その代替品が沢山誕生し、最終的には熨斗紙と、その右上に印刷された折熨斗(こちらが贈答されたアワビのデザイン)となった、という事のようです。
着物の柄では非常に華やかですが、元はアワビというのが驚きですね。お祝いの贈答品や神仏への献上品として使われてきたことから、『縁起物』として描かれているようです。

扇(おうぎ)

扇の別名は『末広』。持ち手から先が広がっていく形からその名前が付いています。
この形から、『発展や繁栄』の意味があり、縁起の良い文様とされています。
また古来より空気を動かすことは神霊を呼び起こし、動かす意味がありました。(神社などでお祓いするのに大麻(おおぬさ)をシャンシャン振っているのも同じ意味があります。)
風を起こすことは、福を招いたり、邪気を払ったりする力があるとされ、神楽や能楽、踊りなどでも扇が使われるようになりました。
そこから、魔除けなどの意味もあるようです。

生物

鶴(つる)

「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、鶴は『生命力と長寿』の象徴です。昔は、白く美しい姿や、天まで届くような鳴き声から、神様の使いであるとされていました。
また、婚礼衣装にもよく鶴の文様が使われているのですが、鶴は同じ相手と一生添い遂げることから『夫婦円満』の意味があります。

鴛鴦(おしどり)

おしどり夫婦と言われるように、『夫婦円満』の意味がある鴛鴦。
現代では、価値観も様々なので、結婚という限定的な願いではなく、長い人生においてそっと寄り添えるパートナーや仲間、友人など、慈愛に満ちた素敵な人間関係を願う意味でも良いのではないかと個人的には思います。
華やかな羽を持つのはオスですが、可愛い見た目も着物の柄としてとても映えます。

植物

松竹梅(しょうちくばい)

こちらも縁起物として一般的ですが、元々は中国の文人画で好まれる画題のひとつ、「歳寒三友(さいかんさんゆう)」が元になっていると言われています。

【冬の厳しい寒さの中で、松や竹は常緑を保ち、梅は毎年春のさきがけとして美しい花を開いて清香を放つ。】

これを歳寒三友と表現するのだそうですが、縁起物とされたのは日本独自のようで、常緑である松は『不老長寿』
竹はしなやかで折れにくく、成長の早さから『生命力・成長』
苔が生えるほどの樹齢となっても早春に先駆けて美しい花を咲かせることから『気高さ・長寿』の象徴とそれぞれされています。
また、3つとも厳しい寒さに負けないので、『強さ』の意味もあります!

橘(たちばな)

日本で橘というと、蜜柑(みかん)の一種ですが、『古事記』では「常世(とこよ)の国」に自生する植物とされています。
この「常世の国」は不老不死の理想郷なのだそうです。また橘は先述した松のように冬でも緑の葉を付ける常緑樹でもあり、長い期間枝に実を残すことから、『長寿や子孫繁栄』の意味があります。
吉祥文様は、中国から伝わったものが多い中、この橘は日本で生まれた数少ない文様の一つと言われています。

菊(きく)

現代で菊は仏花のイメージも強いですが、放射線状に花びらが開く様から太陽になぞらえる菊の花。
奈良時代に中国から薬草として伝来し、邪気を払い長寿の効能があると信じられていました。
菊の咲く季節である9月9日の重陽の節句に、『無病息災や長寿』を願い、菊酒を飲む習慣が今でもありますよね。
また、皇室の紋として菊花紋が使われていることから、格式の高い花とされています。

牡丹(ぼたん)

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、美しい女性の象徴として、牡丹の花が使われています。
「百花の王」とも言われる牡丹。とても大きく、見る者を圧倒する美しさがあるため、そういわれるのも納得ですね。
そんな牡丹の見た目から、『富貴』『幸せ』を意味します。

桜(さくら)

日本の国花として愛される桜。七五三の着物にもふんだんに使われている文様です。
冬が終わり、春の訪れと共に咲く桜の花は、『物事の始まり』の意味があります。
また、“サ”が「田の神・穀霊」・“クラ”が「神坐(神のいる場所)」を意味し、『五穀豊穣』の象徴とされていました。

以上のような文様を組み合わせた着物が、一般的に『古典柄』と言われます。

ちなみに、古典柄以外の着物は何柄になるのか?と言いますと、現代的なデザインが、『モダン柄』、モダン柄と古典柄の間が『レトロモダン柄』と言われています。

モダン柄・レトロモダン柄着物とは?

モダン柄

古典柄とは対極にあるデザインが、モダン柄。バラやリボン、チェックなど洋風なモチーフとして使われています。

小花柄や、水彩画調など、洋服に使われているようなテキスタイルのものなので、洋服感覚でコーディネートしやすいです。

レトロモダン柄

古典柄よりも今風。だけどちょっと懐かしい…という絶妙なニュアンスの柄がレトロモダン柄。
特徴としては、古典柄よりもより簡素化されたデザインであり、模様が大き目です。ハッキリとしたコントラストの高い色彩使いが多く、ポップな印象があります。

柄や色味が落ち着いたデザインの着物であれば、大正ロマン風の着こなしもできます!

古典柄とモダン柄、選ぶならどっち?

古典柄は古くから伝わる柄ですので、誰にでも似合いやすいデザインと言えます。
今回ご紹介した文様の意味を踏まえて、どんな願いを着物に込めるのか、を考えながら選ぶのも楽しいと思います。

一方、モダン柄は古典柄よりも目を惹くデザインが多く、個性的です。「人と被りたくない」方や、「あまり和風っぽくないデザインが好み」の方におススメです。

最近人気が高いのが、レトロモダン柄。洋服でも90年代、2000年代のものがリバイバルしていることもあり、「ちょっと懐かしい」感じのデザインが好まれているようです。
レトロモダン柄は帯をはじめとした小物類で、古典風にもモダンにもできちゃいます。コーディネートの幅が広いのが特徴です。
柄が大き目のものが多いので、身長のあるお子様におすすめですよ!

いかがでしたか? 今回は古典柄について詳しくご紹介してみました!
ちなみに、某アニメで注目された古典柄の一つ、市松。
これは元々石畳文様と呼ばれていたそうですが、江戸時代の歌舞伎役者、初代・佐野川市松が袴のデザインとして使用したことで大流行し、「市松文様」と呼ばれるようになったのだとか。今も昔も、流行が新たな文化や慣習を生み出しているのだなぁと思いました。
着物にまつわる由来や歴史を紐解くと、現代にも通じるトリビアが沢山あって、毎度「へぇ~」と感心してしまいます。ぜひ皆さんも、機会があれば調べてみてくださいね!

次回のブログでは、古典柄の着物について一歩踏み込み、『今風』に着こなすコーデ術についてご紹介したいと思います!

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