こんにちは。
前橋市中央通りにあります、スタジオ・桑町の中村です。
先日、小川屋2018浴衣パーティーを開催いたしました。
素敵な浴衣姿、着物姿の女性がたくさんいらっしゃって、
また、宴会を盛り上げる特殊能力を持つ司会の問屋さんのおかげか、
それとも、大和夢の介先生の歌声のおかげか、
とても楽しい時間を過ごすことができました。
ご参加くださった皆様、ご協力くださった皆様、ありがとうございました。
機会がございましたら、今回参加してくださった方も、そうでない方も、
ぜひぜひご参加ください。
本日は、『小川屋ができた年』について内容を掘り下げていきます!
まず、当店は創業143年(2018年現在)になりますので、創業自体は明治8年です。
昭和25年に株式会社に改めていますが、元々の呉服業としての開業は明治8年となります。
明治8年(=1875年)はどんな年なのか、というのを調べてみました。
パッと調べて出てくるのは、『樺太・千島交換条約』でしょうか。
歴史の授業で習う、日本とロシア帝国(帝政ロシアとも)で締結された条約ですね。
サンクトペテルブルク条約とも言われる…なんて言っても、どれだけ前?という話です。
歴史的なものでいけば『メートル条約』が締結された、というのも面白いですね。
ちなみに日本は明治18年(1885年)に参加していますので、
メートル・キログラムといった単位はこれ以降に広まっていったものになります。
それまでは…法律でメートル・キログラムに統一されるまででもありますが、
日本では尺貫法という、尺(長さ)と貫(重さ)を使った方法でした。
現在でも建築業界や、当店のような呉服業界でも尺は使われております。
ちょうど明治8年に呉服尺(曲尺の1尺2寸=呉服尺の1尺)という尺が廃止されました。
現在当店で使われている尺は鯨尺です。
曲尺のほうは、通常使われている方で、1尺=約30.3030…cm(33分の10m)で、
鯨尺は、曲尺の約1.25倍の1尺=約37.8788…cm(66分の25m)となります。
一寸法師は曲尺の方なので、大体3センチです。
大きくなった後は6尺=182センチの時代にしては大男になってます。
鯨尺の方で行くとおおよそ4センチになるので、
6尺だと約227センチの現在でもギネス級の大きさになりますね。
閑話休題。
…なんて言っても、明治8年がどんな年かぼんやりとしかわからなかったのは、私です。
それよりも、日本で初めて米津凮月堂でビスケットが製造販売され始めた、とか
(凮月堂の店舗?さんによっては明治5年から販売していたと読める文章もあります)
北海道で初めてチーズの試作が始まった、とかの方が身近に感じられますね。
ちなみに、『明治8年』と調べると歴史的な内容の中に
そっと『梅林堂』さんの美味しそうなお菓子が出てきますが、
そちらの名前の由来が、初めてチーズの試作が始まった年だから、だとか。
開業自体は1864年で当店よりも歴史のあるお店です。
私が一番わかりやすかったのは、
明治9年が廃刀令(大礼服並軍人警察官吏等制服着用の外帯刀禁止の件)で
『るろうに剣心』が大体明治11年あたりを舞台としている(登場キャラの生まれ年・年齢から換算)ので、
ちょうどあんな感じの時代か、と…働いている私ですらしみじみ感じました。
あんな激動の時代にできた呉服屋さんです。
そして、現在とは場所は少し違いますが、前橋から移動しておりませんので、
昔から地元と成長してきた呉服屋となります。
これからも応援いただいて、一緒に成長できたらと思います。