こんにちは!前橋市中央通りにありますスタジオ桑町 小川屋写真館の前野です。
先週10日から14日まで、5日間開催された『継承展』。ご覧になりましたか?
今回の催事は、手描き友禅をはじめ、着物を作り上げるそれぞれの職人さんの手仕事にスポットを当てた催事でした。
着物は好きだけど、どんな風に作られているのかご存じなかったお客様も多いかと思います。社員でさえも、そうです。
実際に京都まで行って撮影された写真のパネルや道具をはじめ、本物の職人さんによる刺繍や、天目染めの実演まで…。とても勉強になる催事でした。
着物は価格が高い。ですが、なぜ高いのか…と言えばそうした職人さんの手仕事で生み出されたものだからです。
しかも、伝統的な方法で、卓越した技術により作られています。着物の材料となる絹の生産から始まり、気が遠くなるような複雑で緻密な沢山の作業工程があります。
それを考えますと、着物に対する見方も、またガラリと変わったような気がします。
当店で販売している七五三の祝着も、もちろんそうした伝統と技術がしっかり活かされています。
おしゃれで流行りのデザイン、そして扱いが簡単なポリエステルの着物も沢山ある現代ですが、
当店でご購入をされるのであれば、やはりそうした『価値のある着物』を選んでいただきたい…という思いを込めて今回は正絹の祝着についてご紹介したいと思います。
七五三の祝着を購入する理由
以前、こちらの記事でレンタルと購入についてのメリットデメリットをまとめました。↓
【2021年七五三 着物はレンタル?それとも購入??】
購入するうえではやはり価格が一番のネックになるかと思います。
レンタルを選ぶお客様の多くは、「前撮りとお参りの2回しか着ないから、購入するのは勿体ない」と考えていらっしゃいます。
ほかにも、
「なるべく予算を低く抑えたい」
「特に着物にこだわりや興味がない」
「購入しても保管が難しい」
と言ったお声を良く耳にします。
では逆に、ご購入されたお客様はどういった理由でご購入されたのでしょうか。
着物に強い思い入れがある
七五三の着物に対して強い思い入れがあるお客様が多い印象です。
例えば、主役のお子様や、ご両親様がその着物をとっても気に入ってしまった場合。お客様の多くが、最初から購入と決めているわけではありません。
販売とレンタルでそれぞれ見比べていただいた上で、一番気に入ったものが販売の商品だった…というパターンが多いです。
世の中沢山の着物がある中で、本当に気に入った着物に出会えたのであれば、それは運命かもしれませんね。
着回すことができる
おじいちゃま・おばあちゃまがお孫さんの成長を祝い、贈り物としてご購入されることも多いです。
その場合、他のご兄弟・ご姉妹様や、従妹同士で祝い着を着回す、ということも可能です。
また、当店のお客様ですと、お母様が着用した祝い着を、娘さんも着用する…ということも少なくありません。
品質の良いものを大切に保管していただければ、代々着用することもできてしまうのが着物の凄いところですね!!
最近の写真館では、レンタルと持込みで2着着物を着用して撮影する方も増えています。(※)レンタルでは、お子様が気に入った最新のデザインのものを。
持込みでは代々着用されている伝統的な着物を。新しい着物、古い着物-どちらにも良さや魅力があり、撮影した写真にもバリエーションが出て、お客様もとても喜んでいらっしゃいます。
もし、これから祝い着をご購入するのであれば、お子様が将来結婚して子供ができた時に、その子にもその祝い着を着てもらう…といったことも考えてみてください。
※撮影のご予約状況によっては、着物2着の撮影はお断りさせていただく場合がございます。ご希望のお客様は、前もってご相談ください。
こだわりがある
レンタルですとセットになっているものも多く、ある程度決められたコーディネートの中から選ぶ形になります。
ですが、「ほかの人と被りたくない」「好きなコーデやアイテムを選びたい」「品質とデザインがより良いものを…」と考えるおオシャレ感度の高いお客様ももちろん沢山いらっしゃいます!
お子様にとって一生に一度のお祝いだからこそ、満足のいく七五三にしたい…というのもまたご家族様の素敵な愛情ですね♪
小川屋の祝着
3歳様
3歳様の祝着は主に小物類とすべてセットになったタイプです。
長襦袢・着物・被布・巾着・髪飾り・草履が含まれます。
5歳様
5歳様は長襦袢・着物&羽織のセットと、袴と小物類のセットがそれぞれ選べるようになっています。
袴のセットには、草履・扇子・懐剣・羽織紐など必要な小物がすべて入っていますので、安心です!
7歳様
7歳様は、着物の金額によって3種類のセット料金が設定されています。
長襦袢&着物、帯、帯揚げ、志古貴、草履&小物セットをそれぞれお選びいただけます。
ご購入の商品の場合金額は様々になりますが、着物の素材によって価格が大きく違います。
当店で取り扱っている商品のほとんどが正絹ですが、ポリエステルですと購入でも低価格でお求めいただけます。
また、「こういった商品が欲しい」といったご要望にも対応しておりますので、是非お気軽にご相談ください。
正絹の着物の取り扱い方
では実際に購入するとなったら、着物はどう保管すればよいの!?と不安になられるかもしれませんね。
せっかく購入された着物は、長くご愛用いただけるように適切に扱いましょう!
正絹とは?
正絹(しょうけん)とは、絹100%の着物のことを言います。絹はお蚕さんがつくる繭から取った糸で作られた生地のことです。
独特の光沢感があり、高級感のある質感です。通気性が良く保湿性に優れていて、柔らかく肌触りが滑らかなので、肌に優しい素材としても有名です。
正絹のデメリットは、ご自分で洗うことができないことです。
絹は水に弱いため、お手入れをしたい場合には、当店などにお持込みいただき、専門の業者さんにお願いすることになります。
また、きちんと適切な方法で保管しないと、カビや変色などが起きてしまうので注意が必要です。
ポリエステルとの違い
現在正絹に代替される繊維として、ポリエステルがあります。
洋服にも使われている素材ですので、正絹に比べて取り扱いが簡単です。
速乾性が高く、耐久性に優れているので、気軽に洗うことができます。
当店ですと、長襦袢はポリエステルである場合が多いです。ポリエステルのデメリットはゴワゴワとして肌触りがあまり良くないことです。
お子様の肌は特に敏感な場合が多く、ポリエステルの素材ですと嫌がるお子様もいらっしゃいます。
機会があれば、是非正絹とポリエステルの素材の違いを触って確かめていただけたらと思います。
私自身、試しに触って比較したことがありますが、あまりにも差が歴然としているので、大変驚きました!
正絹の取り扱いのポイント
先述した通り、正絹は水に弱く、適切に保存しないと劣化してしまいますのでご注意を!
とはいえ、以下のポイントを守っていただければ大丈夫ですので、是非ご確認ください。
① 雨や食べこぼしなどに注意する
ご自分の着物なので多少汚してしまっても安心なのは間違いありません。
ですが、せっかくご購入された着物ですので、レンタル品と同じくらい大切に扱ってあげてください!
前撮りやお参りの際、汚れないように前もって対策を行いましょう。
飲み物はなるべくストローなどで飲むようにしたり、食事の際は大きめのタオルやスタイをしてこぼれても着物にかからないようにしましょう。
雨の日の場合は、ポンチョなどを着用されると安心です。
② 着用後はすぐにお手入れを
着用後、まずは汚れ等のチェックをして、大丈夫そうであれば陰干ししておきます。
正絹は湿度が苦手なので、湿度が残ったまま畳んではいけません。また、直射日光が苦手なので、必ず日の当たらない風通しの良い場所にかけて一日程度干します。
汚れがひどい場合、またはしばらく使用しない場合は一度専門のお手入れに出しておくことをお勧めしております。
本番のお参りが終わりましたら、是非担当の係にご相談ください。
③ 綺麗に畳んでしまっておく
しまって置く場合も、湿度には注意してください。また、正絹は虫食いの被害を受ける場合もあります。
本来であれば、和箪笥にしまうのが理想ですが、保存用の袋もございます。
しっかりと畳んでたとう紙に包み、必要に応じて着物用の防湿剤や防虫剤と一緒に押し入れやクローゼットに保管しましょう。
④ 年に数回虫干しを
長い間しまいっぱなしはやはり良くありませんので、時々虫干ししましょう。
湿度が高くなる梅雨~夏の時期は注意してください。
いかがでしたか? 七五三の祝着を購入するのであれば、ぜひ『一生物』としていただけるような着物と出会い、大切にお持ちいただければと思います。
購入から、アフターフォローまで小川屋ですべて対応させていただきますので、ご安心ください!!
お客様にとって特別な日を最高の形で残すお手伝いを、小川屋スタッフ一同、誠心誠意努めさせて頂きます。
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