着物の柄に込められた意味

七五三 振袖

こんにちは!
前橋市中央通りのスタジオ・桑町です。

最近は一気に寒くなりましたね。
風が強いし、冷たいしで、自転車通勤の私にはとても辛いです。
羊皮の手袋をしているのですが、薄手なので風を切っている間に指先が冷え切って…。
ストールとコート含む防寒具は手放せません。
インフルエンザも流行っていますので、皆様も体調にはお気をつけください。
特に成人式を控えている皆さまは、当日のために手洗いうがいを忘れずに!
風邪には潜伏期間もありますし、
インフルエンザに至っては、治ってから1週間くらいは感染力を持っているそうです。
クリスマスやお正月など人混みに入ることも多くなりますので、
注意を怠らず、当日を健康体で迎えましょう。
もちろん、成人式当日もたくさんの人が集まりますので、
手洗いうがいはできる範囲で定期的にしていただくと良いかと。
体力も使いますので、睡眠や食事もとって、風邪に負けない体を作ってください。

さて、本日は着物の【柄】についてのお話をしたいと思います。

振袖や七五三だけでなく、訪問着や小紋などなど。
着物を選ぶとき、皆さんは何を基準に選びますか?

恐らく、まずはご自分の好きな色や似合う色、
洋服のときによく身につけている「色」で選ぶ方が多いのではないでしょうか。
そして次に「素敵な柄だな」「こんな柄が着てみたいな」と、
自分だけの着物を見つけていくはず。

そんな着物の柄には、素敵な意味があるということはご存じですか?

例えば、振袖で人気のある【貝桶】
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こちらは、平安時代から伝わる「貝合わせ」という娯楽の
貝を収める美しい箱がモチーフになっています。
貝合わせについてざっくり説明いたしますと、豪華な蒔絵などを施した蛤の貝殻を用い、
その貝殻の対を探すという、トランプの神経衰弱のような遊びです。
すべての貝は、唯一無二の対を持っていますよね。
そのことから【貝桶】という柄には
『ぴったりのお相手に巡り合えますように』という願いが込められているそうです。
写真は振袖の絵羽(着物の形に仮縫いしてあるもの)の写真になります。
華やかな振袖らしく【貝桶】にも色とりどりで美しい貝が入っています。

同じく人気のある【束ね熨斗】
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振袖だけでなく、訪問着や七五三、初着でもよく見かけます。
名前の通り、束ねられたたくさんの熨斗が、身頃や袖をまたいで大きく描かれています。
熨斗とは、慶事に添える飾り物のこと(熨斗紙を思い浮かべてみて下さい)
その熨斗がたくさん束ねられていることから
『多くの祝福が重なりますように』という願いが込められているそうです。
また、熨斗の中に【松竹梅】や【宝尽くし】などの吉祥文様が描かれていることが多いので、
成人式や七五三にはぴったりの柄ですね。
写真は先ほど同様振袖になります。
ちょっとわかりにくいのですが…もっとわかりやすい振袖の写真が撮れたら後ほどご紹介いたします。

男の子の初着や、五歳の祝着で人気の【鷹】
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「一富士 二鷹 三茄子」と言われることから、縁起物であることは有名です。
そんな【鷹】にはどんな意味があるのでしょうか?
鷹は空へ高く舞い上がり、その眼力をもって獲物を見つけ出します。
そして、鋭い爪で獲物を捕らえ、再び空へ舞い上がりますね。
そのことから『先を見通し、本質を見抜く力が備わりますように』
『幸せをしっかり掴んで、離さずにいられますように』
という願いがこめられているそうです。
写真は五歳七五三のレンタル衣装です。
ひとつひとつ顔立ちも異なりますので、いろいろ見てみてください。

女の子の初着や、七歳、振袖でも人気の【御所車】
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言わずもがな、貴族の乗り物である「御所車」がモチーフとなっており、
たくさんの花が乗った御所車を描かれたものは「花車」とも呼ばれます。
描かれる花は牡丹や菊、桜など四季折々で、これらはたくさんの祝福を表しているとか。
この高貴な柄は『美しい成長』を願うものですので、女の子ならではの吉祥文様ですね。
特に振袖では箔や刺繍を施し、より華やかに、より豪華に描かれておりますので、
ぜひご覧になって下さい。
写真は振袖で、こちらは【御所車】です。
淡いピンクが柔らかく、女性らしさが表れています。

本日は代表的なものだけをご紹介いたしましたが、
もちろんこの他にもたくさんの柄があり、それぞれに意味や願いが込められています。

売場の着物たちを眺めていると、振袖には素晴らしい出会いや縁を願う柄、
初着や七五三には、健やかな成長を願う柄が多いことが分かります。
ただ「色が好きだから」「綺麗だから」「格好良いから」と選ぶだけでなく、
ご家族の願いや祈りをこめた着物を選び、それを晴れの日に纏う…
とっても素敵ですよね。
どの着物にしよう?と迷ってしまったときは、こんなことも参考にしてみて下さい。

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特典を知りたい方はこちらから(小川屋のHPに飛びます)
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