こんにちは!前橋市中央通りにありますスタジオ桑町 小川屋写真館の前野です。
今回のお盆休みは台風7号が直撃、ということであちこちで大きな被害や影響が出ていましたが、皆様は大丈夫でしたか?
前野は一週早く、お盆休みをいただいておりまして、お墓参りはもちろんのこと、魚釣りをしたり温泉に入ったりしていました。
また、コロナ禍でしばらく会えていなかった友人たちも今年は帰省していたので、久しぶりに会うことができ、とても楽しい時間を過ごせました!
あっという間にお盆休みも終わり、いよいよ来月からスタートする前撮りシーズンに向けて、写真館も最終調整といった感じです。
今シーズンの撮影ポーズや小道具なども新しく追加されています。今年前撮りをご予定のお客様は、ぜひお楽しみに!
お盆期間中は、家族連れのお客様が朝から何組もご来店し毎日とっても賑やかでした。
この夏休み期間中にご来店&ご成約される七五三のお客様も非常に多いです。
特に、5歳様のご予約が急増中!ヘアメイクや着物などへのこだわりが強い女の子は、早い段階から着物を見に来られることが多いですが、ヘアメイクの予約が必要ない男の子のスタートは女の子にくらべるとややのんびりなようです。
とはいえ、もうのんびりはしていられない時期となってまいりました!!
9月以降、土日祝日のご予約はかなりタイトになってきています。
特に日の良い日にはご予約が承れない場合もございます。平日や、1月以降の後撮りなども是非ご検討ください。
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そこで今回は、5歳様の着物についてご紹介いたします。
元気いっぱいの5歳様、着物は着た方がいいの?
七五三を考える上で、まず決めておきたいのが衣装。
主役の男の子の衣裳は着物にするのか、スーツにするのか、かなり迷うところですよね!
特に5歳様は元気な子も多いので、着物を嫌がったり、レンタル衣装を汚してしまったりしないか心配な親御さんも多いのではないでしょうか。
5歳七五三のルーツは着袴【ちゃっこ】の儀
元々、5歳の七五三は平安時代に公家でのみ行われていた『着袴の儀(または袴着【はかまぎ】)』という儀式が元となっています。
数えで5歳~7歳の子供の成長を祝い、初めて袴を着せる儀式であり、はじめは男女区別なく行われていたそうです。
その儀式がだんだんと武家や庶民へと浸透していく中で、江戸時代以降に男子のみ行うようになりました。
ちなみに皇室では今でも伝統的な方法に則り行っているそうで、愛子様もこの儀式をおこなったそうですよ。
つまり、5歳七五三の元々の目的は『袴を着ること』なんですね!
そんな伝統に則るのであれば、選ぶ衣装はやっぱり羽織&袴、という定番の和装スタイルがおすすめです。
和装と洋装、両方着るのもアリ!
七五三が元々袴を着る儀式だったということは踏まえつつも、現代において七五三にはきっちりとした決まりがありません。
地域や各ご家庭により七五三の風習や考え方は多様化しています。
そのため、七五三の衣裳は着物が絶対!ということもありません。
最近では、前撮りで着物を着用し、お参り当日はスーツを着用される方もいらっしゃいます。
移動や飲食を行うこともあるお参り日は、動きやすく汚してもお手入れが簡単な洋服の方が安心なためです。
また、記念撮影がお参り日と同日であれば、先に和装で撮影とお参りを行い、その後すぐに洋服に着替えて食事会を行うパターンもあります。
お着替えや衣装を2着用意しなければいけない手間はあるかと思いますが、お子様もご家族様も安心して七五三を行えます。
ちなみに、洋服を着用して神社で御祈祷をされる場合は、普段着ではなくきちんとした服装で行きましょう!
基本的にはご家庭内でのイベントではありますが、神社で行う御祈祷は神様へご挨拶に伺う『正式な儀式』となりますので、神様に対し失礼のない服装を心掛けてくださいね。
七五三男の子の着物とはどんなもの?
まずは七五三を和装で行う場合に、男の子は何が必要なのか確認しておきましょう!
基本の3点
- 着物
- 袴
- 羽織
基本的に、着物や羽織はお子様のサイズよりも大きく作られており、お子様の体型に合わせて肩上げ・腰上げを行います。これは、成長を祈願する意味があります。
また、袴は着付けの際にある程度調整ができますが、あまりにも短い(または長い)場合は着付けでの調整が難しくなってしまいますので、なるべくお子様のサイズに合ったものを選びましょう。
特に、長すぎると裾を踏んでしまい、転倒や汚損の原因となりますので注意してください。
着付けに必要なもの
- 長襦袢
- 肌襦袢
- 角帯
- 草履
- 腰紐
- 足袋
肌襦袢が無い場合は普段着ている下着で問題ありません。
着物の衿や袖から下着が見えないように、UネックやVネックのTシャツが良いでしょう。
装飾・小物
- 扇子
- 羽織紐
- 短剣
- お守り
小物類にもそれぞれ意味がありますが、レンタルに付いている小物はあくまでもレプリカとなりますので、実際に使用できるものではありません。
小物類の紛失や破損が非常に多いので、レンタルの際は十分ご注意ください。
羽織の定番柄の意味
本来七五三は袴を着用することが重要とされており、羽織に関しては伝統や風習があるわけではありません。
しかし、男性の礼装として羽織は必要不可欠ですし、着姿を左右する重要な衣服です。
祝着としてふさわしい、格調高く縁起の良い柄が施された羽織が主流となっていますが、これらの柄にはどんな意味があるのでしょうか?
鷹
空高くから獲物を見定め、鋭い爪で一度掴んだら離さない― そんな鷹は、力強さの象徴であり、
その特徴から「将来を見通して、一度捉えた幸せを逃さない」という意味も込められています。
また、古来より上流階級の人が「鷹狩り」という遊興を行っていたことから、立身出世を願う柄でもあります。
龍
古来中国において、『龍』は皇帝を表し、気高さと威厳、栄光のシンボルでした。
『昇り龍』と知られる天へと昇る龍の姿は、出世や飛躍、大願成就の意味が込められています。
ちなみに、鯉も時折描かれますが、こちらは「急流の滝を登りきる鯉は、登竜門をくぐり、天まで昇って龍になる」という登竜門の故事が元となっています。
兜
戦国武将が頭を守るために着用していた兜。邪気や災いから身を守ってくれるものとして描かれています。健やかな成長を願う柄であると同時に、豪華な兜は地位の高い武将が着用していたことから、立身出世や大成の意味もあります。
軍配
戦国武将が戦場で兵に指揮するために使っていたのがこの軍配。正式には軍配団扇と言います。この軍配を使うようなリーダーとして、知力や決断力、行動力のある人になって欲しい。人生の節目で進むべき道を間違わない、良い道へと進めるようにという願いが込められています。
宝尽くし
福徳を招く吉祥文様と言われる宝尽くし。
元々は中国の吉祥思想のひとつ、「八宝(はっぽう)」や「雑八宝(ざつはっぽう)」に由来しています。
打ち出の小槌や丁字、宝巻・宝珠・隠れ蓑などなど…宝物をいくつか組み合わせて描かれているおめでたい柄です。
打ち出の小槌
『一寸法師』に出てくる打ち出の小槌。お金が出てきたり、一寸法師を大きくしたり…なんでも願い事を叶えてくれる便利アイテムとして、憧れる人も多いのではないでしょうか?(笑)
七福神の一人である大黒天の持ち物であるとされ、富をもたらす象徴とされています。
お金に困らない、どんな願いも叶うなど、順風満帆な人生への願いが込められています。
男の子だっておしゃれしたい!? 他の子と被らない着物選び
5歳様の七五三着物というと、黒地の着物に先ほどご紹介した定番柄の羽織、縦縞の袴というイメージがある方も多いのではないでしょうか?
以前女の子の古典柄着物についてご紹介しましたが、近頃は男の子の着物もバリエーション豊かになってきました!
ランドセルの色が黒一色ではなくなってきたように、着物もカラフルでモダンな柄もございます。
古典柄を選ぶなら、流行色の羽織で
男の子のランドセル人気カラーを調べてみたところ、1位が定番の黒。2位が青や紺、3位がブラウン、4位がグリーンという結果なのだそう。
この人気のカラーは七五三の着物にも当てはまり、当店でも黒や青の羽織は人気があります。そんな中で、古典柄を今時に着こなすのであれば、人気カラー3位以下の色を参考にしてみるのはいかがでしょうか?
ブラウンの羽織は黒に比べるとかなり柔らかな印象になります。
鷹や龍などの「強そう」な古典柄であっても、ブラウンの地色ですと「厳つさ」が和らぎ、優しい雰囲気となりますね。
ブラウンの色合いには、こげ茶からグレージュまでかなり幅広いトーンがありますが、人気があるのは画像のような明るめのブラウンです。
どんな着物や袴とも相性が良く、コーディネートしやすいカラーです。
グリーンの羽織はパッと目を惹くカラーで、写真映え抜群!
華やかな印象ですが、青や赤とは違い中間色であることから派手になりすぎず、定番の古典柄であってもあか抜けて見えるおススメカラーです。
グリーンが黄色寄りか青色寄りか、また中に着る着物によってお子様の肌色の見え方が随分と変わるので、お顔映りの良いコーデを選んであげましょう。
女の子にも人気の紫色は、男の子にもぜひおススメしたいイチオシカラーです。
紫色の着物はあまり数が多くないため、他の子と被りづらく個性を発揮できちゃいます!
元々高貴なカラーと言われる紫色、上品で知的な雰囲気が魅力です。
モダン柄でおしゃれなコーディネート
カッコいいデザインより、もっと可愛い感じが好き。『いかにも』な古典柄にはちょっと抵抗がある…。そんなお客様には、モダン柄がおススメです!
爽やかな水色に大胆に配置された柄は南天。南天は『難を転じる』と解釈され縁起の良い木とされています。この柄は白地の色違いのデザインもあります。
デザインはシンプルながらも、配色と大きめの柄がなんだかデジタルアートにも見えてくる…!?
赤×ベージュ×黒という大胆な配色の矢絣柄の羽織と、ざっくりとまとめたマンバンヘアが、サムライのようなカッコイイコーデとなってます!
矢絣は破魔矢の羽根とされ、魔除けや、「不幸を取り払い幸せを射抜く」という意味がある縁起ものです。
アラベスクは日本の古典柄である唐草文様の元となった模様ですね。
蔦の生命力の強さから、『繁栄・長寿』などの縁起の良い柄でもあります。
一見コーデが難しそうな羽織ですが、色味が抑えられているので、同じブルー系の着物や袴と相性が抜群。
柄×柄と組み合わせて、おしゃれなコーデが完成します!
波や枯山水をイメージさせる幾何学模様と、きらりと銀糸が光る袴とのバランスが抜群ですね。
大人っぽい柄の羽織は、カッコ良くスマートに着こなしたい男の子にピッタリです。
少し背伸びをして、お兄さんなお顔で写真に残しましょう!
少し話は脱線しますが、女の子以上に、キラキラと光るものが好きな男の子が多い印象があります。
ランドセルの人気カラーでも、5位に入ったのはシルバーやゴールドといったメタリックカラーなのだそう。
カードゲームやチョコのおまけシールなど、レアなアイテムはキラキラしていることから、光るものになんとなく憧れを抱く気持ちも分かりますよね。
以前、前野の友人が七五三の衣裳選びに息子さんと来てくれましたが、お子様がまず選んだのは金キラな袴でした!(笑)
華やかな袴であれば、羽織はシンプルなデザインにするとよりキラキラが際立つかと思います。羽織も今では柄が無い無地のタイプも人気です。
無地の羽織には遊び心のある着物や袴
無地の羽織を選んだときは、着物や袴はデザインにこだわって選んでみましょう。
全部を無地にしてしまうと、大人っぽくなりすぎてしまい、ちょっぴり寂しいコーデになってしまうので注意してくださいね。
柄や差し色があるとお子様らしい、可愛いさのあるコーデになりますよ!
こちらの羽織&着物はシンプルながら、地紋に宝尽くしが織られ、光の加減で浮き上がるのでとっても美しく、華やかです!
同系色の袴で全体がまとまっていますが、鮮やかなグリーンの羽織紐の飾りが良いアクセントになっていますね!
いかがでしたか?
女の子に比べて着物を着る機会が非常に少ない男の子。
貴重な機会だからこそ、柄の意味やお子様の好みを考え、しっかりと着物選びをしてみませんか??
昔のように、「男の子らしさ」という一般的な価値観ではなく、「その子らしい個性」を大切にした七五三を行うお客様が増えています。
例えば「可愛いものが好き」だったり、「カラフルな色が好き」なお子様もいらっしゃいます。
そんな定番の『強さ』や『カッコ良さ』だけではない、それぞれの個性を生かした七五三を小川屋ではサポートさせていただきます!
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・集団感染が起こった場に入られた可能性のある方。
・感染者と濃厚接触をされた可能性のある方。
・海外渡航歴が1ヶ月以内にある方、もしくはその方と1ヶ月以内に接触された方。
に該当される方は、お日にちを見合わせていただくことがございます。
また、ご来店時に非接触型の体温計で検温をさせていただきます。
他にも消毒液、手洗い、うがい等ご協力をお願いしております。
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