七五三の由来と歴史について【群馬県前橋市|小川屋写真館】

七五三

こんにちは!前橋市中央通りにありますスタジオ桑町 小川屋写真館の前野です。

ついに3月ですね!気温も少しずつ暖かくなってきました。
小川屋も先月開催した決算セールを無事に終え、3月から新年度のスタートです!

さてそんな今回は気持ちを新たに、今年七五三を行う予定のお客様に七五三の『基本のキ』、
七五三とはいったいどんな行事なのか、ほんの少し、歴史を紐解きながらご紹介していきたいと思います!

七五三とは

11月15日前後に7歳、5歳、3歳の子供の成長を感謝し、神社やお寺で『七五三詣で』を行い、報告・祈願を行う行事です。
7歳は女児、5歳は男児、3歳は男女で行います。

由来と歴史

子供の健康と成長を祝い、神様に感謝する

その昔、子供は7歳までは神の子、という考え方がありました。
生まれて7歳までは、あの世に近い存在であり、神様からお預かりしているという意味です。
あの世、とは黄泉の国、つまりは『死』に近い存在。(めでたい行事に不穏な話をして大変申し訳ありません) 
今のように医療や公衆衛生が発達してなかった時代では、抵抗力が弱い子供の死亡率が非常に高かったようです。
幼くして病気等で亡くなってしまうことが頻繁に起きていて、そのようなときは、『お預かりしていた子供を神様にお返しする』と捉えていたのだそう。
そうして神の子が無事に7歳を迎えると、初めて『人』として認識され、氏子として氏神に参拝し認められます。

七五三の由来は諸説ありますが、平安時代の以下の3つの行事が基になり、
江戸時代、徳川徳松(江戸幕府第5代将軍 徳川綱吉の長男)の健康を祈願し行った儀式が現在の七五三の原型になったのではないかと言われています。
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髪置き(かみおき)の儀 (3歳男女)

平安時代では生後7日目に髪を剃り、3歳までは坊主で過ごす風習がありました。
こうすることで、健康な髪が生えてくると信じられていたためです。また、病気予防の意味もあったようです。
3歳になり、初めて髪を伸ばすことができるようになります。
髪置きの儀では白髪になるまで長生きできるようにと願いを込め、絹糸真綿で作った白髪を頭において祝いするそうです。

袴着(はかまぎ)の儀 (5歳男子)

平安時代に正装であった袴を、5~7歳の男の子が初めて着ることで少年の仲間入りをします。
元々は男女ともに行っていたそうですが、江戸時代に男の子の儀式に変わりました。
着袴(ちゃっこ)の儀とも言い、碁盤の上に立って吉方を向いて袴を着て、冠をかぶって四方の神を拝むことで、戦場で四方の敵を制することができるように願いを込めたそうです。

帯解き(おびとき)の儀 (7歳女子)

こちらは2つの儀式より後、鎌倉時代から帯を締め始めるお祝いとして行われた儀式で、室町時代に正式に制定されました。
付紐のある着物をやめて、帯を締める着物に切り替わることから『帯解き』とされ、一人前の人間として社会で認められるようになります。

ちなみに、3・5・7という数字も諸説あるようですが、中国では奇数が縁起の良い数字であることや、成長の節目の歳であることから、3歳・5歳・7歳で儀式を行っていたようです。

七五三の着物

そうした、昔ながらの風習により七五三ではそれぞれの服装があります。

3歳は三つ身の着物に被布

3歳は三つ身と呼ばれる子供用サイズの着物を着用します。
または、お子様の体格が小さい場合は、お宮参りで着用した一つ身の着物を仕立て直して着用することもできます。
帯は結ばず、それを隠すために被布というベストのような羽織を着物の上から着用します。
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5歳は羽織と袴

5歳は男性礼装の基本となる、着物・袴・羽織です。
ちなみに男の子は小物があります。 懐剣・お守り・白扇の3点セットです。
懐剣はもちろん、本物ではありませんのでご安心を!

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7歳は大人と同じ着物

7歳は先に述べたように、帯解きの儀に由来します。
3歳の時には付紐で着物を着ていましたが、7歳になると体格も大きくなるので、着物も大人と同じく着付けを行い、帯を結びます。
袋帯を結ぶ場合と、あらかじめ形ができているつくり帯を結ぶ場合とがあります。
また、帯周りには、大人と同様に帯揚げ・帯締めを結び、帯の下に志古貴(しごき)と呼ばれる柔らかい布を後ろで結び、垂らします。
志古貴を結ぶのは、七五三の女の子と、花嫁さんだけの装飾となります。

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また、筥迫(はこせこ)という小物入れを懐に入れます。
これは、身だしなみの道具(例えば櫛や、懐紙、鏡など)を入れた今で言うポーチ的な役割のものですが、現在は装飾として胸元のポイントになっています。

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お子様の着物は、男女ともにやや大きめのサイズで仕立てられています。これは、「大きく育ってほしい」、という願いが込められているためです。
そうした着物は『肩あげ』や『腰あげ』といった方法でお子様のサイズに合わせて縫って、丈を調節します。

よろしければこちらも参考に↓↓
【2020年七五三で人気だった着物の色は?】

いかがでしたか?? 
七五三という儀式は私たちの生活の中で身近で、皆が当たり前に行っている風習ではありますが、由来や意味についてはまったく知らなかった!という方が多いのではないでしょうか?
儀式の起源が、なんと平安時代ということにも驚きましたが、時代が変わり、医療が発達した現代でも子供の成長や健康を願う家族の想いは何も変わらないですよね。
だからこそ、大切な儀式として長い間受け継がれてきたのでしょう。

ちなみに、前野家では3歳は女の子のみ祝っており、男の子も同様に祝うものだと知りませんでした。(※男の子の3歳は、ご家庭や地域によっても対応が違うようです。)
皆さんのご家庭では、どうですか?

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