こんにちは。
前橋市中央通りにあります、スタジオ・桑町の中村です。
突然ですが、大変申し訳ありません。
お伝えすべきことを、まだ一つ伝え忘れておりました。
何かと申しますと、七五三のお出かけの際、
『前撮りの時より身長が伸びていて、着物が短くなっている!』ですとか、
『余裕を持った長さにしたけれど、この長さで本当に大丈夫?』ですとか、
そういったことを確認し、必要であれば、お直しすることができる、ということです。
ただし、お直しの際には仕立屋さんに出させていただく関係上、
1ヶ月ほどお時間をいただいております。
あと1ヶ月余裕のある方もいらっしゃるかと思いますが、
10月にお参りされる予定の方は、ギリギリになります。
ご家族、ご近所さんにお願いされる、という方も中にはいらっしゃいますので、
その場合は、もっと早くできるかと思います。
お直しとは具体的になんなのか、ということについてですが、
『肩あげ』と『腰あげ』と言われるものになります。
基本的にはその名の通り、肩の部分と腰の部分で長さを調節するものになりまして、
ちょうど肩のあたりで、折り返して縫いとめることで本来の長さより短くします。
腰あげも同様です。
また、祝着(着物)だけではなく、襦袢も同様に肩あげと腰あげをしておかないと、
袖口から襦袢が見えてしまう!ということになります。
ここで注意して欲しいのは2点です。
まずは、身長の高い7歳さん、もしくは5歳さんで、
肩あげをしなくてもちょうどいい長さである、という場合です。
昔の風習だから気にしない!短くなるよりはいい!という考え方ももちろんありです。
が、一応、肩あげをする=まだ成長過程、とのことで、
成長を祈る意味でも肩あげをすることが好ましいと言われています。
蛇足ですが、いつから肩あげをしないでいいのか?は、
基本的に十三詣り後になります。
十三詣りの時に、大人と同じ着物を肩あげをして着ることになっていますので、
そこまでは肩あげがある方がいいです。
ただ、十三詣りをしない場合も多くありますので、
七五三は肩あげをして、次に着物を着る成人式には肩あげをしないということが多いでしょう。
もちろん、前述したように気にしない、という選択肢もありです。
なぜ十三なのかというのは
元服(昔の成人)が13歳ぐらいだったから、とか
最初の厄年が13歳(数え年)だから、その厄払いを込めて、とか
お参りする知恵の虚空蔵菩薩が十三番目だから、とか
諸説あるそうです。
次に注意して欲しいのは、肩あげ、腰あげをするものと年齢による違いです。
3歳さんは襦袢と着物どちらも肩あげ、腰あげを行います。
その上に被布を着るので、実際は肩あげ、腰あげがほとんど見えない状態になります。
5歳さんは襦袢と着物、どちらも肩あげ、腰あげを行いますが、
羽織は肩あげのみの場合があります。
襦袢と着物は袴の中に入るので、短い方が足が動きやすいですし、
長すぎて下から出てしまうこともなくなります。
ですが、羽織は背中に大きく鷹だったり、兜だったりと絵柄がありますので、
ご身長が小さめで、羽織が長い、という場合以外は、
多少長くても腰上げをしない選択をされるお客様もいらっしゃいます。
7歳さんは、襦袢については肩あげ、腰あげともに行いますが、
着物については基本的に肩あげのみになります。
7歳さんの場合、被布を着ないため、おはしょりをしっかり作る必要があります。
が、腰あげの位置が、おはしょりの位置からずれている場合、
帯の下からおはしょりが出ない、もしくは、おはしょりが長すぎてしまう、ということも。
それを防ぐために、腰紐等で位置を調節しておりますので、
腰あげを取らない方が、リスクが低い、ということですね。
ならば、襦袢はどうして?ということになるのですが、
襦袢も腰紐で調整する場合、お子様のお腹のあたりに余計に一本紐が入ることになります。
また、外から見えるものでもないので、長ささえ問題がなければ良いため、
先に腰あげをしていただいた方が、お子様が楽に来ていただけます。
ご家庭の着物で、ご家庭で着せる、という場合は、
前もって位置を測って腰あげをとっていただいても良いのですが、
着付師さんや、美容師さんにお願いする場合は、
その方によって、着付が変わることが多々ありますので、あまりお勧めはいたしません。
当店では、レンタルセットでも、肩あげ、腰あげが1回無料となっております。
(2回目以降は有料となりますので、ご注意ください)
前撮りに合わせるか、当日に合わせるかはお客様にお任せいたします。
もしくはぜひ、ご相談ください。
七五三のページはこちら
一つアドバイスをさせていただくとすれば、3歳さんのお着物については、
当日なら、若干短め(通常は踝くらいですが、足袋の口部分が見えない程度)でも、
歩きやすさや汚れにくさから考えると、安心です。
ただ、短すぎて、足袋、素足(肌色)、着物の裾となってしまうのは、
短すぎる印象になってしまいますのでご注意ください。