成人式は1月7日!

成人式 着物のお手入れ

こんにちは!
前橋市中央通りにあります小川屋の『スタジオ・桑町』です。

皆様新年はいかがお過ごしでしょうか?
私は元旦に諸事情で着物が着られず…昨日、再挑戦しました!
祖母の家に挨拶に行くのに、中々着物姿も見せられないので、思い切って準備。
し始めたところで、自宅に姿見がないことを思い出しました。
自室はもっとひどく、小さな鏡すら無いという…女子力の大幅な欠如が原因でしょうか。
全く姿を見ることができないままに着付け。
ので、中々に崩れており、とても悔しい思いをしました。
さらに追い打ちをかけるように、
時間に焦ったせいでミスがあり、余計な時間がかかったり、
出発時間がギリギリになったせいで、
化粧もできていない未完成のまま、祖母宅へ向かうことになったり、
『自分自身の礼装用の草履』というものを持っていなかったので、
出発寸前に母の草履を引っ張り出すことになったり、
と落ち着きと事前準備の大切さをしみじみと実感いたしました。
泣きっ面に蜂といいますか、着付け中に着物やめて洋装にしようかな
と何度思ったことでしょうか。
覚えているだけで5回くらいは思ったような気がします。
けれど、目的であった祖母に着物姿を見せることは達成し、
着物を着たこと自体には喜んでもらえたので、ほっとしました。
着付けの評価は厳しく、今年はもっと頑張ろうね、というものでした。
とりあえず、姿見を購入するところから始めます。

さて、成人式がついに明後日に迫ってまいりました。
準備はできていますか?
私が感じたように、事前準備は大切です。
当日焦ることのないように、1日の流れを想像しながら
ポイントを押さえるのが大切です。

まず、そもそもは、明日…成人式前日から始まっています
しっかりと睡眠時間を確保すること(朝何時に用意するのかを確認して逆算した方がいいかと)!
成人式当日は一日中動くことになります。
さらに、着物で普段着なれていないもので半日近くいることになります。
睡眠不足で倒れてしまってはせっかくの記念日が台無しです。
また、ネイルをこ自身でされるのならば、
寝るまでにはすませておくことをお勧めいたします。
髪についてですが、前日夜か当日朝にシャンプーをして、
ワックスやスプレーなどのスタイリング剤はつけないようにお願いいたします。
当日の持ち物の準備をしておくのも大切です。
また、夕方に同窓会がある方は、その時の準備もしておくといいかもしれません。

そして当日。
まず、朝食はしっかり召し上がってください
満腹になるまで、ではなく、腹八分目くらいを目安にお願いいたします。
空腹のままヘアメイク、着付けとなると大変です。
次に、出発時は前開きの服を着ること。
ヘアメイク後に着付けになるので、
かぶるタイプの服だと、髪の崩れや飾りが取れる原因になります。
当店でのヘアメイク場合は、ヘアメイク代と髪飾りをお忘れなく!
さらに、インナーは注意です。
以前のブログ『冬のお着物事情』でも書かせていただきましたが、
本当に寒いです。
七分丈の暖かなインナー(襟ぐりの大きなもの)を着用してもらうと
良いかと思います。

その後のヘアメイク着付けは基本的に指示に従うだけなので、
お嬢様が準備しておくことや、注意することは少ないと思います。
ただ、当日に何かを持って行く約束をしている場合は、忘れずに。
また移動時にご自分の貴重品は無くさないよう、ご注意くださいませ。

着付けが終わりましたら、移動になります。
ご自宅への一時的な移動か、会場への移動か、
もしくはご親族やご近所様にご挨拶なのか、
その辺りは着付け等の終わった時間によって、
また、ご家庭によって変わってくるかと思います。
中心は車での移動となるのではないでしょうか?
なので、車で移動する際の注意事項です。
まず、乗るのはできる限り助手席をおすすめいたします。
理由はシートを倒すことで、帯の崩れを防ぎ易いからです。
シートを倒して、飾り結びをされた帯の下、腰のあたりにクッションを設置、
帯を潰さないように移動するのが良いと思います。
もちろん、後部座席でもシートに寄りかからないようにしていただければ、
帯が潰れる心配もありませんので、大丈夫です。
乗り込む際、足を開くことができません。
また、せっかく綺麗になった髪を車の天井にぶつけたり、
車のドアに長い袖を挟んだりしないようにご注意くださいませ。

袖の処理は、
手を広げた時に内側にくる別れた部分(写真の紫丸の部分)
IMG_4568.jpeg
こちら(画像の振袖が絵羽(仕立て前)のため、実際とは多少異なります)
を重ねて持ち、そのまま腕にそっとかけると、
(紫丸の部分は同じです)
IMG_4569.jpeg
こんな感じになりますので、挟んでしまうことが減るかと思います。
座る場合は、そのまま膝の上に重ねたままおくと良いです。
階段を上る時や、坂を登る時にも、椅子から立つ時も、
こういった感じで袖を処理すると、踏んでしまうことも減ります。

最後に、式の途中から終わりまでですが、
動き回ることで着崩れてしまうかと思います。
また、気を抜いて帯を潰してしまうこともあるでしょう。
その場合、自分でなんとかしようとせず、
ご家族やご友人の力を借りるのが一番です。
距離をとって外から見てもらったり、
全身の写真を撮ってもらって確認したり、
と全体の様子を見て、直していただくのが良いでしょう。

また、上品におしとやかに動くことで着崩れが軽減されますので、
ゆっくりと丁寧な動きを心がけていただければと思います。
成人式中動き回ってしまうと、帰りの頃には場合によって乱れ始めてしまいます。

最後は着物を脱いで、同窓会、というのが多いかと思います。
ヘアメイクについて、着て行く服について、持って行く小物について、
移動方法はどうするのかも大切ですね。
脱いだ着物・帯・長襦袢はハンガーにかけて陰干ししておいてください。
肌に直接身につけた小物は洗濯機で洗ってしまっていいので、
ご自宅で洗っていただけます。

色々大変かとは思いますが、
大切な記念日を良い日にできますよう
私たちも全力で協力させていただきます!
よろしくお願いいたします。

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