こんにちは!前橋市中央通りにありますスタジオ桑町 小川屋写真館の前野です。
なんだか急に寒くなりましたね。先週まで半袖で過ごしていたのに、突然冬がやってきてしまった感じですね。
先週衣替えのタイミングが分からない…とぼやきましたが、寒くなったので慌てて夜中に入れ替えました。(笑)
長袖を通り越して、厚手のニットにヒートテック、そしてコートも一気に出しました。
急な気候の変化があると、体調を崩しやすくなりますので、体調管理はしっかりしていきましょう!
特にこれから七五三の本番や振袖の前撮りを予定しているお客様は、暖かくして食事と睡眠を十分にとり、そしてこれからは乾燥にもご注意くださいね。
ちなみに前野は連日の撮影と空気の乾燥によりすでに喉痛を発症しましたので、慌てて加湿器を出しました!
さて、ここ最近はコロナの影響で遠出や人混みを避ける傾向がありますよね。
ワクチンが随分と普及しましたので、パンデミック以前のように少しずつ状況や人の流れは戻っていくとは思いますが。
とはいえ、こうした出来事から改めて『地元』のお店を再発見されるお客様もいらっしゃるようです。
当店でも、以前は東京などの大手百貨店様をご利用されていた、というお客様が七五三や振袖を求めてご来店されるケースが目立つようになりました。
県内にも沢山の着物屋さんがある中で、そういったお客様がなぜ小川屋を選んでくださったのか?と言えば、やはり『老舗』だからこそです。
前橋に根付き、長年築き上げてきた信頼と実績、そして百貨店様にも負けない品揃えが当店の強みです。
【群馬県前橋市の小川屋ってどんなお店?】
そして老舗である当店が大切にしているものが“伝統”です。
私はこの業界に入るまでまったく知りませんでしたが、着物の世界にも洋服と同じようにトレンドというものがあります。
特に振袖は流行に一番敏感な20歳のお嬢様を対象としていますので、着物の柄や色などはその時代を顕著に表しています。
その一方で、伝統や定番、という古くから普遍的な美として大切にされているものがあるのも、着物の面白く素敵なところです。
最先端のデザインや技術か、昔ながらの技法やオーソドックスなデザインかはお客様の好みが大きく分かれるところですね。
当店では、伝統に重きを置きつつ、新しいものを上手に取り入れていく、というスタイルを提案しています。
以前このブログでもちらっと触れた催事、『継承展』がまさに、と言った感じです。
老舗呉服屋で七五三の着物を買うなら…?
さて、前置きがとっても長くなってしまいましたが(笑)、当店で七五三の着物をご購入される場合、どんな着物をご購入されると思いますか?
着物のご購入について、何度か記事でご紹介をさせていただいておりますので以下も参考にしていただければと思います。
【2021年七五三の着物、せっかくなら『一生物』を購入しよう!】
伝統的かつ上質な着物
七五三(特に7歳様の着物)において、最新や流行のデザイン、今時っぽいカラーの着物をご購入されることはほとんどありません。
多くの場合、古典的な着物であることがほとんどです。古典的な着物ってどういった感じかというと、こんな感じです。↓
最新の着物はお子様らしくポップなデザインのものが多いので、そうした着物に比べると古典的な着物はちょっと大人っぽい落ち着いたデザインです。カラーも朱や赤系が人気です。
その時々の流行に合わせる洋服はワンシーズンで着なくなってしまうことが多いです。
もしも、長く使える上質なものを…と考えるなら、やはり流行などに左右されない定番なものや、シンプルなデザインのものを購入するかと思います。
そうした感覚は、着物でも同じです。きちんと保管を行えば何世代にも引き継ぐことも可能なので、流行の色やデザインですと、着づらくなってしまう場合もあります。
そうした理由から、当店で取り揃えている着物(販売)も定番なデザインが多いです。その一方で、レンタル着物では新しく現代的なデザインを多く取り揃えています。
最近のトレンドは、水色やミントグリーンなどの爽やかな色合いが7歳様に人気のカラーですし、可愛らしくポップなデザインも好まれます。
最新の着物はレンタル、伝統的な着物はご購入、と言った形で当店の場合はニーズがしっかり分かれている印象があります。
古典柄
もし七五三の着物のご購入を検討しているなら、先述のとおり定番の着物を選ぶのがおススメです。
『古典柄』と言われる伝統的な柄の着物はいかがでしょうか。
花
女の子の着物の柄で定番の花柄。
日本の国花、『桜』を始め、古くから親しまれた『梅』、長寿や子孫繁栄の象徴である『橘』、百花の王様とされ美しさや富貴さを表す『牡丹』など様々な花が描かれています。
貝桶
現代にはあまり馴染みのない物ですが、平安時代の貴族の遊びの一つ、「貝合わせ」で使用する貝を入れておく容器です。
たくさんの貝殻の中から一対となる貝を見つける遊びであることから、夫婦円満の縁起物として嫁入り道具とされたそうです。
手まり
こちらも貴族の遊び『蹴鞠』で使われていたことから、高貴さの象徴とされています。
また、まん丸なフォルムから、「何事も丸く収まりますように」「丸々と健やかに育ちますように」という願いが込められています。
御所車・花車
貴族が移動手段として乗っていた乗り物が『御所車』です。
この御所車に花を飾ったものが『花車』です。どちらも、高貴さを表しています。
熨斗(のし)・束ね熨斗
「のし」というと、祝い事で贈答品に付けるリボンのような飾りをイメージします。
のしは元々、長寿を表す縁起物のアワビを薄く熨して乾燥させ、紙に包んだものでした。
神事などで奉納する際に贈答品に添えられていたことが由来となります。
熨斗が何本も束ねられたものは、多くの人から祝福を受け、またその幸せを周りにも分け合うという意味があります。また、人との絆やつながりも表しています。
扇
扇は末広がりの形をしているので、おめでたい柄の一つです。
末広がりとは、先が広がっていくことから、未来の展望が開けていく、めでたい事の形容とされています。
鹿の子絞り
布をつまんで糸できつくくくり、染め上げるとくくった部分が白く残ります。
一つ一つが手作業で行われるため、江戸時代はぜいたく品とされ、奢侈禁止令(しゃしきんしれい)の対象となりました。
模様が小鹿の背中のまだら模様に似ていることから、鹿の子絞りと呼ばれます。独特のしぼの風合いと可愛らしい見た目が人気です。
私も大好きな絞りの着物。総絞りの場合、普通の着物よりも伸縮性があり着心地がふんわり柔らかい印象があります。
七五三の着物としても定番ですし、どんなお子様にも似合う万能着物です。
紅型(びんがた)
沖縄の伝統工芸である紅型。紅(びん)は色を、型は模様のことを言い、顔料や染料で染める型染めの一種です。
鮮やかな色彩や大胆な配色が特徴的です。
当写真館のカメラマンも大好きな紅型、七五三の着物としては滅多に出会いませんが、美しい色彩が写真映えが抜群です。
人と被りたくないという方はいかがでしょうか?
いかがでしたか?
私自身は、母が購入した着物を着ました。
朱色の伝統的な着物に新日本髪だったので、当時の私は「ちょっと古臭い」と感じていましたが、大人になった今でもそのイメージが強く残っています。
その着物は姪っ子たちも七五三で着用してくれましたが、何十年もの時を経ても変わらぬ、普遍的な美しさにうっとりしましたし、着物をわざわざ購入してくれた母に感謝しました。(怖くて金額は聞けませんでした。呉服屋に勤めているお陰で察しは付きますが…笑)
そうした経験があるので、自分に娘がいたら、きっと奮発して着物を買ってしまう気がします。
お客様にとって特別な日を最高の形で残すお手伝いを、小川屋スタッフ一同、誠心誠意努めさせて頂きます。
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