こんにちは!
前橋市中央通りのスタジオ・桑町です。
振袖の前撮りも順調に進んでいます。
成人式に参加される予定のみなさまは当日の準備はできましたでしょうか?
当日のスケジュールも重要ですが、持ち物についても困りますよね。
鞄は小さいし、重たくなるのも避けたい…それに一体何を持って行ったらいいのだろう?
と私も考えていた記憶があります。
数年前の私の成人式の際は
・案内状
・スマホ(通話機能、メール機能、カメラ機能)
・ティッシュ
を使ったくらいでした。
もちろん、エチケットとしてハンカチ入れておいた方がいいかと思います。
また、ガラケーとスマホが半々くらいだったので、
中には別にデジカメを持っていた友人もいましたが、
今ならスマホだけで十分だと思います。
不安なようなら、小銭入れを入れておくのもいいかもしれません。
あまりに寒いようなら小さなホッカイロなんかもいいのですが、
ずっと握っているか、ハンカチに包んで鞄の中に入れておくことになる可能性もあります。
何故、こんな話をしたかといえば、
早いもので12月に入って三分の一が過ぎたからなのです。
この調子だとあっという間に年の瀬となってしまいそうです。
12月の7日頃からは七十二候で言うと「大雪」
“いよいよ本格的に雪が降り始めるころ”なのだそうです。
また、この大雪の初候を表す言葉が「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」
天地の陽気が塞がり、真冬が訪れますよ という意味だそうですが、
その言葉通り、空がだんだんと冬の色になってきましたね。
寒さが厳しくなってまいりましたが、同時に、冬らしさを楽しめる時期でもあります。
あたたかい飲み物や鍋料理、肌触りの良いもっふりとした防寒具、ふわふわのお布団……
冬ならではの楽しみがたくさんあって、私はこの時期が大好きです。
これ以上寒さが厳しくなってしまうと、それを楽しむ余裕すらなくなってしまうので、
まだ寒さが優しい今のうちに、冬を楽しみたいと思っています。
さて、本日は冬の着物事情のお話です。
群馬では、成人式は1月に執り行われますね。
1月は今よりももっと寒い時期。過去には雪の成人式もあったなんてお話も。
かく言う私の成人式も、天気には恵まれましたが、吹きすさぶ赤城おろし…
式典中は足元から冷えてしまい、外に出れば冷たい風。
ショールや長い袖があっちへこっちへはためいて、大変だったことを覚えています。
そんな心配があるからか、お着付けの際にこんなご質問を頂くことがあります。
「肌襦袢の下って、どんなものなら着ても良いの?」
最近では、着物用のあったかインナーや足袋インナーなど
寒がりさんのための便利な防寒グッズが充実しております。
でも、着物を着る機会は少ないし、別のもので代用できたら良いのに。
そうお考えではありませんか?
そんな方におすすめしておりますのは、ズバリ 某ヒー○テック!
とても便利な某製品、この時期はとても重宝しますよね。
恐らく、ほとんどの方がお持ちではないでしょうか?
それなら持ってる!
じゃあ、当日着ていこう!
そう思った方、少々お待ちください。
ご着用頂くにあたって、3点だけお願いがございます。
まず1つめは、色を考慮して頂くこと。
白やパステルカラーなどの薄色の振袖をお召しになる方。
せっかくの晴れ姿なのに、肌着が透けていたら悲しいですよね。
肌襦袢・長襦袢・振袖とご着用頂きますので、透けることはほとんどないと思いますが、
念には念を入れて。
薄色の振袖をお召しになるお嬢様は、薄色の肌着を用意しておくと安心です。
2つめは、衿元の形を選んで頂くこと。
着物は洋服と違い、首の後ろ側の衿元を大きく開けることをご存じですか?
これを「衣紋を抜く」と言います。
振袖では「衿合わせはきっちりと若々しく、衣紋はたっぷりと抜く」ことが
着付けのお約束になりますので、ハイネック・タートルネックでは衿元から見えてしまいます。
ですので、もしご着用になる場合はUネック・Vネックなど、
衿元が大きく開いている形の着用をお願いしております。
お嬢様の体型や衿の抜け具合によっては、肌着の前後を逆にしてご着用をお願いすることがありますので、
そのときはどうぞご協力をお願いします。
そして3つめは、袖の長さを考慮して頂くこと。
着物の袖は、洋服のように手の甲までかかることはほとんどありません。
そのため、長袖の肌着をお召し頂くと、袖口から肌着が見えてしまうことがございます。
華やかな振袖のお袖から、無地の肌着が見えてしまった…
それがお友達との写真に写ってしまった…
そんなミスを防ぐためにも、肌着の袖は半袖か七分袖をご着用下さいね。
それでもやっぱり寒さが心配だという方は、ご紹介できる防寒グッズはまだまだございますのでお気軽にご相談下さい。
もちろん、これから成人式を迎えるお嬢様だけでなく、
冬の着物生活をよりいっそう楽しみたい方も参考にしてみて下さいね。
小川屋と一緒に、着物の楽しい思い出をたくさん作っていきましょう!