花粉症の季節になりました

スタッフトーク

こんにちは!
前橋市中央通りにあります、スタジオ・桑町の中村です。

今年は花粉が酷いです。
既に鼻をかみすぎて、鼻が痛み始めました…!
確かに、酷いと感じる前から妙にくしゃみが出るなーとは思っていたんですが。
3月に入ってすぐから目も痒いし、くしゃみも酷いし、鼻もずるずるだし…と、
完全に花粉症です、ありがとうございました。
という状態です。
いつもより症状の出が早いような気がするのですが、気のせいでしょうか。

いつもはじわじわくるので、そろそろ薬とか揃えないといけないかな…と思うのですが、
まさかの今年は、嘘!まだ薬揃えてないのにつらい!になっています。
花粉症の反応がひどくなってしまったのかと不安になりましたが、
どうやら、他の花粉症に悩まされている方も同じ印象を持っている方がいるようで…
今年は花粉が早い時期から多いのでしょうか。
早く目薬含む薬を買いに行かなくては、と焦りを感じています。
今までは風邪の予防として会社でマスクをつけていたのですが、
出勤時は自転車だし、大丈夫だろう、とマスクをせずにいました。
けれど、花粉症は出勤時こそ危険ですから、早いうちにマスクも用意します。
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今の時期ならドラッグストアにもたくさん売ってあることでしょう。
ひなあられがたくさん売られていたように、
その時期に必要なものはすぐに見つかる場所で売ってくれるのは、嬉しいですね。
もちろん、売れるから、という大きな理由もあるかとは思います。
けれど、あまり外出したくない、店員さんには話しかけにくい、
という私からすると、欲しい商品がすぐ見つかるところにあるのが、
本当に素晴らしい!と心の中で拍手喝采です。
ちなみに、見つけにくい場所にあった場合はよくみつけた、と自分を褒めています。

時期もの、季節もの、というのは、それがあるだけでなんだか時の流れを感じさせますよね。
と、いうわけで久しぶりの暦のお話でもさせていただきます。
本日はもう、初春が終わり、仲春に入りました。
もう春の真ん中の季節が近づいているのだと考えれば、
花粉症も致し方ないのかもしれません。
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仲春の七十二候の中には『桃始笑(ももはじめてさく)』(3月10日から14日頃)という時期があります。
まだもう少し先ではありますが、
『笑』で『さく』と読むのがとても素敵だなぁ、と思って今から楽しみです。
どうやら『笑』と『咲』はもともと同じ意味を示していた、とか、
そもそもが古字であるからこそ、同じ意味である、とか、
『笑』が『咲』の元々の旁の変形である、とかいろいろな説があるようです。
お名前でつけられることも多い文字ですから、ルーツを辿っていくのも面白いですね。
ちなみに咲の今の旁を、現代の中国語で検索すると、簡体字で『関』の意味になります。
意味が全く異なってしまうので、調べた時に混乱してしまいました。

桃は古来より破邪の力を持つとされていますが、なんと、日本神話では神様でもあります。
その名も『意富加牟豆美命(大神実命・おおかむづみのみこと)』。
イザナミ命を取り戻すために黄泉にいったが、失敗してが雷神と黄泉軍に追われていたイザナギ命が、
見つけた桃の実を投げつけたら、雷神と黄泉軍が撤退した、ということから、
桃の実にそう名付けた、と古事記にあります。
日本書紀には、桃は出てきて、同じように追い払うのですが、名前はつけられていません。
さらに桃が多量に入ってきたと判断されるのは弥生時代で、その頃の遺跡から出土しているようです。
ただ、縄文時代前期の伊木力遺跡からも、桃核(桃の種を包む核)が出土しています。
当時は、占いや魔除け・厄除けとして使われていたのではないか、という説があるようです。
弥生時代になると、栽培されていた形跡もあるそうですが、
土から出てくる痕跡だけでそこまでわかるというのもすごいですよね。

中国では『蟠桃(バントウ)』と呼ばれる桃(ドーナッツ・ピーチとも呼ばれる特徴的な形)ですが、
中国神話に出てくる西王母という仙女(聖女とも)と深くつながりがあり、
神話内の桃は、食べると不老不死になると言われています。
そのため、桃は不老長寿や繁栄の力があると信じられてきたようです。
日本では桃太郎が桃から生まれますが、魔除けや繁栄の象徴だったからこそ、
日本特有といわれる蜜柑ではなく、桃から生まれたのでしょうか…?
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そんな意味のある桃ですから、やはり着物にも使われることがあります。
不老長寿や繁栄を願って、
もしくは、魔除けの意味を込めて。
着物の柄にも意味がある、という話を多分だいぶ前に載せたようにも思いますが、
こうやってルーツを一つ一つ辿っていくのも面白いですね。

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