こんにちは。
前橋市中央通りにあります、スタジオ・桑町の中村です。
あっという間に9月も終わりですね。
次のブログからはもう10月です!
成人式の前撮りが、もうすぐ始まりますよ〜!!
本日は成人式の前撮りについての話をさせていただきます。
最近は、お母様のお振袖を着られる、『ママ振』が増えております。
いい着物は受け継ぐことができる、といいますが、
基本的にはその通りです。
お母様の振袖を着られるお嬢様も嬉しそうですし、
ご自分の振袖を着ているお嬢様を見て、成長を感じるお母様もいらっしゃいます。
ただし、注意して欲しい点があります。
それは、時間の流れによるものですので、どうにもならないことばかりになります。
洋服のファッション等が変わっているのと同じようなことが大半で、
主流が違う、というものです。
ご納得いただけるのであれば、そのままでも全く問題はありません。
まず、『お嬢様の代は身長が同じでも、手が長い傾向がある』ということです。
身長は許容範囲内でも、裄には差が…、
直すほどではないけれど、少し短い、ということもあります。
そこはどうかご了承ください。
また、『帯が軽く、長くなっている』ということです。
そこまでの大きな差ではないものの、全く違いがわからない、というほどでもありません。
大抵は比較することもないので、特に気にされないのであれば問題はありませんが、
多少、結び方が限定されてしまう可能性もございます。
そちらをご了承いただけますよう、お願い申し上げます。
お客様によっては、お着物はそのままお母様の振袖で、
帯だけ新しく購入される場合もございます。
さらに変化している部分は『帯締め・帯あげ・重ね襟』です。
平の帯締めが主流だったのですが、最近は、丸く飾りのついた帯締めで、
結び方にも変化を出していることが多々あります。
もちろん、平の帯締めできっちり格好良く決めることも可能です。
また、帯締め・帯あげ・重ね襟、この3つの色を揃えることが主流でしたが、
現在では1色変えるのが主流になっております。
場合によっては私が以前振袖を着た時(『振袖選びの実体験』参照)のように3色とも変える。
ということもできます。
また、この3点はしまっている間に多少劣化している場合がございます。
特に、金を使った重ね襟や、白系・淡い色の帯あげなどはわかりやすく、
お手入れに出すとお手入れ代の方が高くつく、ということもありますので、
ご相談いただければ幸いです。
そして、一番確認していただきたいのが『半襟』です。
着て片付けた当初は全く汚れていなかった半襟が、
着てみようと開けたらすごく汚れている…なんてことだったり、
外してしまってあったはずの半襟が見つからない、なんてことだったり、
なんだか、黄色く見えるのは気のせい?ということだったり、
ないと困るのに、気がつくと問題も多いのが半襟になります。
もちろん、半襟のお手入れも承ることができますが、
新しくご購入いただくのと基本価格自体がそこまで変わらないこともあり、
半襟だけは新しくご購入いただく、ということもございます。
また、無地の半襟が主流だった時期もあるため、
無地の白がついていることもあるのですが、
現在は刺繍半襟、と言われる見えるところに刺繍のしてある半襟が主流になります。
刺繍の種類も豊富ですし、場合によっては白以外の半襟を選ばれることもあります。
絶対変えるべきとは言いませんが、
お顔に一番近い半襟は一度確認だけでもしていただきたく思います。
ちなみに当日は髪型もばっちり、化粧もバッチリとなりますので、
お出かけいただいて、お持ちいただいたお母様の着物を羽織っていただいた場合に、
なんだか着物だけが派手で浮いているように見えてしまう可能性があります。
その点ご留意いただけると幸いです!