2022年7月24日

「大正ロマン風」の振袖コーデに挑戦してみたいお嬢様へ

小学生の娘が夏休みになったので、一緒に浴衣を着てどこかに出かけられたらいいなと思っています。
浴衣を着るのは好きだけれど下駄は苦手だというので、サンダル風の下駄を買うことにしました！

さて、今回のテーマは「大正ロマン風の振袖コーデ」についてです。
大正ロマン風ってよく耳にするけれど、実際にはどんな感じなの？というところから、大正ロマン風の振袖コーデにするポイントまで、徹底解説します！

「大正ロマン」とは？

「令和」も4年目となり、新しい元号もずいぶん耳に親しんできましたね。
「大正時代」は、令和の前の「平成」、「昭和」のさらに前の時代ということになります。
西暦でいうと、1912年から1926年までが大正時代にあたります。一つ前の明治時代は45年まで、昭和は64年まで続きましたが、大正時代は15年という短い期間でした。
わずか15年間でしたが、激動の明治が終わり「新時代」への過渡期として独特な空気があったようです。
文学、美術、ファッションにおいては、和洋折衷でロマンティックな雰囲気が好まれました。

「着物」の描写としては、竹久夢二や高畠華宵などが有名で、今も人気があります。
現代においても、「大正時代」特有の耽美で自由な空気に憧れる人が多く、「大正ロマン」と呼ばれています。

「大正ロマン」風コーデのポイント

「大正ロマン」を感じさせるファッションには、いくつかのキーワードがあります。

・レトロ

「レトロ」は英語のretrospective（レトロスペクティブ）に由来します。過去を振り返る・回顧する・懐かしむような視点を表します。
「大正ロマン」には、昭和以降の時代から過去のロマンティックな時代を懐かしむ気持ちがあります。
「大正ロマン」風の振袖コーデにするなら、ヴィンテージ感のある振袖や「レトロ」なイメージの振袖がおすすめです。
ちょうど「くすみカラー」や「ニュアンスカラー」の振袖が流行中ですので、大正ロマン風の振袖コーデにもぴったりですね！

レトロな振袖

・モダン

「モダン」（modern）には「近代的・現代的」という意味がありますので、「レトロ」と相反するようですが、大正時代は日本の「近代化」がさらに進んだ時代でもありました。
振袖コーデに、ストライプや市松模様などの「幾何学柄」を採り入れると「モダン」な雰囲気になります。
日本の伝統柄には幾何学模様もたくさんありますが、当時の「女学生」たちが好んで身に着けた「矢羽根」柄もおすすめです！

振袖をモダンコーデに着こなす

・和洋折衷

「大正時代」は、庶民の間でも「洋装」が広がり始めた時代でした。日本髪ではなく洋風の髪型にするのも流行しました。
また、着物にも「洋花」模様が用いられたり、化学染料による鮮やかなカラーが採り入れられたりしました。
「大正ロマン」風の振袖として、大正時代に流行した「アールヌーボー」や「アール・デコ」を感じさせるデザインもおすすめです。
ブーツなどの洋風アイテムをプラスしてみてもいいですね！

洋風な振袖の着こなし襟元にレース

和洋折衷な振袖コーデ　ブーツを合わせて

・自由

「大正デモクラシー」という言葉もありますが、大正時代は、政治的・文化的・社会的に「自由主義」が盛んに唱えられた時代でした。
「大正ロマン」風のファッションには、女性が「自由」や「自分らしさ」を表現するというイメージもあります。
成人式の振袖を「大正ロマン」風コーデにするなら、あまり堅苦しく考えず、お嬢様の大好きなスタイルを目指してくださいね！

「大正ロマン」風の髪型は？

大正時代には、それまでの伝統的な日本髪ではなく「洋髪」にすることが、最先端のおしゃれでもありました。
当時のヘアスタイルを再現したような「大正ロマン」風のヘアアレンジにしてみるのもおすすめですよ！

・「耳かくし＆フィンガーウェーブ」スタイル

大正時代後期に大流行した髪型で、「こて」を使ってウェーブをつけた髪で、耳を隠すようにセットします。

・「ハーフアップ＆大きめリボン」スタイル

「女学生」といえば、やっぱりダウンスタイルの髪につけた大きなリボンが特徴ですよね。
卒業式の袴姿に合わせる髪型として人気ですが、大正ロマン風の振袖コーデにもおすすめです。

・「ボブヘア＆ヘッドドレス」スタイル

「ミディアムヘア」を生かしてボブスタイルにするのもおすすめです。
女学生風にリボンをつけてもいいですが、おしゃれな髪飾りやヘッドドレスをあしらって「晴れの日」の特別感を演出してもいいですね！

いかがでしたか？
「大正ロマン」風コーデは、ロマンティックでおしゃれなだけでなく、「自由」なイメージもあって素敵ですね。
小川屋では、お嬢様のご希望に合わせて、専門のスタッフが振袖コーデやスタイリングのお手伝いをさせていただきます。
「大正ロマン」風コーデに挑戦してみたい！というお嬢様も、ぜひ小川屋の振袖を見に来てくださいね。